【其の四】「ニーア オートマタ」/PLAYSTATION 4

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「ニーア・オートマタ」/PLAYSTATION 4

(プレイ時間:28時間 / ABCDEGPエンド:クリア)

(以下の文章はネタバレ含みます)

一応、最後までやりましたが・・・。
3周目は物語が終焉に向かっていくので今までで一番盛り上がってはいる。
が、Eエンドまで終えた今、率直な感想としては・・

2017年にやったものでぶっちぎりのワースト1です、残念ながら。

先に良かったところだけあげると、2Bのニーハイブーツのレザー感、手袋のスエード感だけはよかった。
はい!全編とおして良かったところ、以上!

ゲーム性
ゲーム性が酷いのは過去記事でも触れていたとおり。
ただ、巷で評判の悪いハッキングシーンのゲームは後半緊張感があっておもしろかった。
これは自分のシューティング好きとマッチしたところもある。

ゲームならではの表現でストーリーを語る志は良いが、プレイヤーにひたすらストレスを与え続けるのはどうかと思う。
終盤、9SとA2が交互に切り替わって別々の場所で戦うシーンがある。この切り替わりがあまりにも早すぎて片方の敵だけが中々死なないというのはキツかった。
戦闘は基本、作業プレイでしかない。難易度上げてもレベルデザインが雑すぎるのでやる価値があるとは思えない。

ストーリー
これこそ酷い。
ここでのベースとなっているSFは手塚治虫と、藤子・F・不二雄と、攻殻機動隊と、エヴァンゲリオン、それらの表層だけを剥がした薄っぺらいもの。
あのね、SFって現実離れしているファンタジーを見せるんじゃないんだよ。
未来感のあるパーツは現実の比喩としてのメッセージがあるから深みが増すんですよ。
スタートレックの60年代にやっていた初期テレビシリーズの「宇宙大作戦」なんて、全部そうだよ。
果てしない宇宙の中に点在する異文化が衝突や交流をしたときに新たな発見や驚きがあって、それで自分達が成長するからSFにはロマンがある。
この作品はSFなのに世界がメチャクチャ狭いんですよ。
テーマ性もない。この作者は「2001年宇宙の旅」とか観た事ない人だよ。

この物語を好みな感じにするのであれば、人間の思考に近く進化していったポッド達がアンドロイドと機械生命体に代わる新たな世界の覇者になっていく感じにするのとか。まあ、若干「火の鳥」的ではあるがw
ポッドの扱いが、最後主人公達への救済のためだけというエモーションに終始しているのもやはり小さくまとめているなと思うんだよね。

ちなみに物語クライマックスで語られた真相は、前作「ニーア・ゲシュタルト(レプリカント)」のあとの話が今作だった事。
ポポルとデボルが出ていたとはいえ、完全につながっているとは思わなかった。

音楽
ん~、この作品だけで初めて触れた人はこの音楽を良いと思うかもしれないけど、シリーズやっている人間からすると、前作の評判によりマーケティングで作られたもの以上は感じなかったな。そのせいか1曲1曲が前作よりも印象的でない。
エンディングテーマなんて、アレンジでごまかされているけど、AKBとかの集団アイドルが歌いかねないものにしか聴こえなかった。

演出/アイデア
最後にハードディスクからセーブデータ消去も前作に続いてまたある。
でも、物語と密接に関係していた前作と違い、今回は必然性を感じない。前作でインパクトがあったから今回もまたやりましたといったところ。

一見して奇抜なアイデアはたくさんあるが、どれも「どう?こんな事考えてる俺っておもしろいでしょ?」という作者のひとりよがりにしか思えない。特に今作はありきたりなものが多すぎた。カルト宗教とか臆面もなく・・。
前作や、DOD3は、それが気にならなかったのはおそらく作者が自分の作りたいものを純粋に作っていたからかもしれない。
今作はやはりマーケティング臭が強すぎるのが個人的に強烈な拒否感になっているのかもしれない。

総評
恥ずかしいようなアイデアや作風に敢えてのっかる楽しさというのがなかったのが残念。ヨコオタロウ作品はそこがよかったのに。
主人公の2Bがウケたのか、セールスは良かったようだが、「DOD1」、「ニーア・ゲシュタルト」、「DOD3」とやってきた自分としてはもっとも出来の悪かったヨコオ作品に思ってしまった。
荒削りだけど、ゲーム(レトロゲームも)に対するひたむきさと、誰も見た事のないものを作ってやる!という衝動性が詰まっていた過去作とは似て非なる、マーケティング優先で進行した中身のない作品になってしまった。
磨けば変わったかもしれないだけに本当に残念。

でも、やって損したとは思ってません。
自分の周りでこれをプレイした人はたくさん居るので話題には事欠かさない事もあるので。
そこも含めてゲームって事ならよかったのかな。
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実は楽器に憧れている/ピークスの日常

自分は満足に出来る楽器というのが基本的にない。
ないくせにバンドやったり、バンドの曲作ったりしている。
その代わり、ビートメイキングは長年やっている事もあって、イメージしたものを具現化するのは多少慣れているところはある。
とはいえ楽器、特にメロディを奏でるものがなにも出来ずに作曲するというのはハンデがあるというか、あまり効率的でないのかなとここ最近になって思ってきた。

少し前に俺こん(俺はこんなもんじゃない)のリーダーの狩生君と話していて、あれだけ音のボキャブラリー豊富な俺こんも始めた頃は音楽理論とかほとんど知らずに作っていたらしい。ちなみに今もそんなに意識せず作っているとか。
感覚だけであれを作れるのも凄いが、考えてみたらSynthezoeyのMasiaだって音楽理論知らなくてもジャズとかが好きっていう感覚だけで手弾きのいい感じのフレーズを作れたりしている。Masiaはギターが出来たりってのもあるかもしれんけど。

まずは、理論よりも感覚で作れた方がきっと作曲もより楽しいだろうなという幻想がある。
自分は出来ない代わりに、音楽学校で習っている知識をフル活用して音のベーシックな部分からひとつずつ組み立てていく。
いきなり感覚的に鍵盤を弾き出す事はしないね。
音楽理論は楽器が出来ない事への自分なりの武装になっているところがある。それって、以前はそのコンプレックスをサンプリングアートで補っていた部分。結局コンプレックスって取れないものなんだね。それに対しての足掻きというか、代わり、ライムスター流に言うならK.U.F.U.って事。
ただ、サンプリング・アートはカウンターカルチャーとしてわかりやすいかっこよさがあるが、音楽理論はむしろインサイド寄りのものとして認知されているので、音楽理論=クールとはならない・・と思う。
だから、音楽理論を習っていてもありきたりなものを作っていないですよという証明のためにバンドでヤバい曲をやってくしかないんですよ。楽器が出来ないというだけで自分の音楽的な素養なんて脆弱なもので。サンプリングでしか作れなかった頃よりほんの少しレンジが広がった程度だよ。
でも、そういったコンプレックスが創作意欲につながっているなら絶やさないのも悪くないのかもしれないし、意外と楽器が出来る人だって、うまく作曲に活かせないコンプレックスがあったりする人も結構いるんじゃないかね。

変に低いレベルで満足してしまうのが一番よくない事だから、コンプレックスは大切にしましょうという事で。




ツインピークスの新シリーズが素晴らしくて、ついでに昔のシリーズも観直している。
最終話で無理やりリンチ節全開にして終わらせた感があるものの、その裏ではツインピークスの街で変わらぬ日常が続いていく。不穏な部分も多いに残しつつも魅力的なキャラはまるでこの世のどこかに実在しているんじゃないかという位、人間味がある。
シュールレアリスムな部分に注視されがちでも、実はこの淡々としていてどこか不穏な日常というのがこのシリーズ一番の魅力だと思う。シェリー可愛すぎてマジ好きだし。
少し前、森田芳光監督の長編デビュー作、「の、ようなもの」を初めて観た。
これはツインピークスよりも遥かに全然事件らしい事件は起こらない、淡々した日常が描かれている。
終盤、人との別れがあったりするが、それでも人生は続いていく。ビアガーデンのシーンとエンディングテーマでは理由はわからないが感動している自分がいる。
自分はロード・ムーヴィーが好きなのもどこか関係しているように思う。
ゲームだと、PS3の「BEYOND TWO SOULS」が近いテイストだった。あれはゲーム史に残る名作。
大人になるほどに味わい深い作品ってあるよね。



本日のグッドミュージック
QUEENS OF THE STONEAGEの新作「Villains」より。2017年作品。
最近の新譜でもっともハマっている。今年ベスト級のアルバム。
実は今までQUEENS~はひとつも良いと思った事がなくて、今回初めてガツンときた。
今まではストーナーマナーのようなものがかえって音に閉塞感を与えてしまっていた。それが好きな人は良いのかもしれないが、自分はあまり受け入れられなかった。ついでにVoのクリーントーンでの歌唱により歌メロもグランジ以降って印象から逸脱しなくて今更感が拭えなかった。
が、今作はマーク・ロンソンをプロデュースにしたのが良かったのか、それらを全て俯瞰したメタ的要素もあって非常に素晴らしいものになった。
歪みすぎないのにストーナー感を維持している奇跡的な音のギターを始め、THE DOORS風の曲も堂に入っている。
良い意味でポップセンスを感じるのもマーク・ロンソンの力なのか。
とにかく今一番聴いているアルバム。

【其の三】「ニーア・オートマタ」/PLAYSTATION 4

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「ニーア・オートマタ」/PLAYSTATION 4

(プレイ時間:25時間 / 現在3周目)

(以下の文章はネタバレ含みます)

2周目は1周目のアザーサイドって感じで、別キャラでプレイ。
これは1周目以上にダラダラしたな。実際は1周目よりもスピーディーに終わったんだけど、ゲーム的にはさらに大味になって。
合間にムービーが挟まって、ちょっとずつ話の裏側がわかる。が、かなり小出し。
「う~ん」と思いつつ終わって3周目。
え?3周目っていうか、これ続きじゃん!
1周目のエンディングからの続く物語。腱鞘炎になるんじゃないかってくらい序盤からハードな戦闘の連発。
この、人類対機械生命体の戦争って、あの兄弟倒して終わったんじゃないの?
て、思ったら衝撃の真相が。
人類はとっくに絶滅していて、しかもエイリアンも全滅している。
人間の意思を次ぐアンドロイドとエイリアンの作り出した機械生命体だけが延々代理戦争を続けている。
このSF感はとても好きですね!あともうちょっとツボをついてくれると手塚治虫レベルまでなりそうな。

2Bと9Sのエモーショナルなストーリーにあまり興味が持てない代わりに、この世界の真相は魅力的。そこに引っ張られてプレイ続けているようなもの。
2Bはニーハイブーツの光沢へのこだわりにはかなり感心したがw

3周目は怒涛の展開の連続で、例のA2も出てくる。
髪を切る理由がまったくわからないが、少年漫画的な解釈で良いのかな?それも嫌いではないのでよし。

ゲームは変わらず大味。
敵の硬さばかり上がっていて、単調な持久戦がメインに。
なので、ここにきて思い切って難易度下げました。ノーマル難易度に付き合う必要性を感じなくなったので。
ストーリーさえ追えればいいかな。

オープンワールドと言っても実は「龍が如く」位しか広さはない。
1周目の物語の中盤までファストトラベル出来なくとも全力疾走で駆け抜ければ、わりとどこでもすぐに着く。
あと、ファストトラベルのローディング時間は超優秀ですね。この快適さは素晴らしい。

音楽は巷では評判良いけれども・・う~ん
個人的には前作「ニーア・ゲシュタルト」の方がやはり良かったなぁ。
テイスト同じでありながらも、今作のはやはり過剰で、前作で評判良かった歌入りBGMも全編にわたってやってみましたよっていう打算が見え見えすぎるのが、ね。脂質が多めになったぶん、世界観の繊細さが薄れてしまった。音楽って大事だね。

VARRISPEEDS / Daigo And The Midnight Marauders 2マン ライヴ!

2man live

「Daigo and the Midnight Marauders, VARRISPEEDS at Yellow Vision」
10/11(wed) @阿佐ヶ谷 Yellow Vision
OPEN 19:30 START 20:00
CHARGE \2000+1drink

次回のVARRISPEEDSライヴはこちらです。
Daigo and the Midnight Maraudersとの2マン!
2マンなのでそれぞれ50分近い演奏をすると思います。
YELLOW VISIONの落ち着いた空間で座ってゆっくり観られますので、是非おこしください!
2マンで企画するのが初めてなので、今回の感触が良かったら他のバンドとも2マンでやっていくかもしれません。

VARRISPEEDSは新曲にまたとりかかっています。
うまくいけばプロトタイプでこの日に披露出来るかも。一応、めざしてやりたいと思ってますが。

【其の二】「ニーア・オートマタ」/PLAYSTATION 4

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「ニーア・オートマタ」/PLAYSTATION 4

(プレイ時間:14時間 / 1周目クリア)

今作も4周位して真のエンドとなるらしい。
とりあえず、最初のエンドをむかえてみての感想。

ここまでやってハッキリわかったけど、この製作者はやっぱりゲーム作りが下手ですね。
終盤の敵の攻撃とかヤケクソ気味で酷かった。そのわりには回復アイテムを大中小それぞれ99個まで持てるため、オート回復のチップをつけていれば一度も死ぬ事なく持久戦でボスを倒せる。これは難易度が高いのか低いのか?
それを自分で調整出来る幅を持っていると言えば聞こえはいいが、今作に関しては未完成品をプレイヤーに丸投げしているように思えてしまう。
やっぱりビッグテイスト感は強いなぁ。そのわりには大仰な音楽が暴力的なまでに垂れ流される。
全力でダマシにかかっているような。

過去作をやったのが結構前なので記憶が薄いとはいえ、ゲーム部分だけに関していえば今作は一番出来が悪く思うな。
横でいつもプレイを観てたうちの奥さんが言うには、今までも大して変わらないとw

ゲーム的におもしろくなる要素はたくさんあるけど、荒削り。
これはこの人のゲームに昔から一貫しているもので、未だにそうなのは結局この人はこういう感じが好きなだけなんだな。
でも、個人的観点だとこれはPS2時代のアクションからまったく進化していない時代遅れのものに思ってしまうんですよ。

とはいえ、なんか気になって一気にプレイしてしまう部分もある。
なんなんだ、これは?w

深い世界観だとはまったく思わないけど、これらのセンスを半笑いでプレイしたり、今のテレビのバラエティみたいに、受け取る側がハスがまえになる事で優越感を持って味わうのがこの作品のコンセプトなのだとしたら俄然現代的という事にもなる。

現在は2周目の序盤。
主人公が変わって、新たな視点で物語が進行。
今のところはあまりストレスはないかな。結局やめられずやってるw
Live Schedule
10/11(金)阿佐ヶ谷 Yellow Vision
11/11(土)鶯谷 What's Up
12/30(土)立川 A.A.Company
Profile

DTChainsawのプロフィール

Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

※ライヴのブッキング、常にお待ちしております。
↓のメールフォームよりメッセージをください。

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