映画「BECK」

明日金曜日は、Psy-VOGUEがお送りするUSTREAM番組「Channel WARZ」第一回目ですよ!
http://www.ustream.tv/channel/toneburstv
第一回目ゲストはハナカちゃん(disk-3)。「ももいろクローバーZ特集」です。
21時からです。観てくださいな~


becknormal.jpg

映画「BECK」をDVDで鑑賞。

原作は読んだ事ありません。
Richと、「一人では絶対観ないような映画でも観るか」って話になってチョイスしたのがこの作品。
監督は、映画が撮れない映画監督、堤幸彦。

ロック好きの少年達が元々持ってる類稀なる才能だけ(ここ重要)でアーティスト街道をひた走っていくという内容。
え~、この映画、突っ込みどころがあまりにも多すぎてどこから言ったら良いのかわからないけれども、まずはたった今書いた「ロック好き」って点。いきなりこれが怪しい。
主人公、ロック好きというわりにはiPodで音楽を聴くシーンでapple純正のイヤホンで聴いてます。音楽好きなやつでこんなの一人も居ません。
そんな細かい点を!って思うかもしれないけど、普通の人から見たらどうでも良い細かいところをこだわるのがロックのスタンスでしょう。
そもそもこのバンドの音楽性もなんだかよくわからん。
Neil Youngの「Cortez The Killer」のようなしっとりとした曲をやったあとにRage Against the Machineのようなミクスチャーロックで急にテンション上がったり。情緒不安定か?このバンドは。
ギタリストも、昔の大御所ブルースマンとギターでセッションしたり、一体なにが好きなんだこの人達。
こだわりや、「俺はこれだけなら誇りを持ってやれるんだ!」という、スピリットがひとつも無い。ブルースなり、ジャズなり、ヒップホップなり、そのジャンル特有の美学があるし、ロックなんかは特に一言じゃ到底括れない位細分化されていて、それぞれに美学が存在する。
自分は今までたくさんのバンドマンやリスナーに会ってきたが、漠然と「僕、ロックが好きです!」とか言ったやつなんて一人も居ないよ。

物語でも中核をなしている、主人公の歌声がとてつもなく凄いものであるという設定。凄すぎて大勢の観衆が皆虜になってしまう。おそらく、原作ではそこをかなり強く押し出した作りになっているんでしょう。
この映画では、ライヴ中に主人公の声だけが抜けた状態で流される。つまりインスト。でも、画は主人公の口は動いていて歌っている事になっている。
原作ファンからの苦情だったり、中々いい人材が居なかったからなのか、わからないけどこれは苦肉の策だったのか?なんか、堤監督だと、これが斬新だと独りよがりしていそうな邪推をしてしまうけれども。
でも、これはどう考えても不自然。物語のクライマックスですら声を出さないなんて、これでどうやって感動しろと?
「本当に美しい歌声はあなたの心にあるのです」なんてメッセージ、死んでも受け取りたくないね。
そういや、「本当に美しいグラフィックはあなたの心にあるのです」なんていうコンセプトの元に作られて、画面が真っ暗なままプレイする「リアルサウンド~風のリグレット~」なんてゲームもあったなw 結局ラジオドラマだったっていう。でも俺、あれは嫌いじゃなかったですよ。あのゲームの失敗は、顔の割れすぎている人を声優に使ったからで・・(以下略)
まあ、それはともかくとして、
一番気に入らなかったのは、演出でインストパートから歌が入った瞬間(もちろん口パクで声無し)、音がクラシックの演奏みたいな美しいのに変わるところ。これって、ロックのラウドな演奏よりもクラシックの方が美しいって意味と捕らえていんだよね。これこそこの映画でもっともロック愛のない部分。というかロック否定でしょ。
ロックVoの持つ美しさってそもそも歪んだもので、所謂綺麗な声でなくても感動出来るところがいいんじゃないのか。Daniel Johnstonの声はヘロヘロだけどVoメロディはものすごく美しい。歌いきれなくても自分の中にはこれだけ美しいメロディが溢れ返っているんだ!今すぐそれを歌いたいんだ!っていうスピリットに心打たれる。
もしくは、直接的な歌詞でなくてもシャウト一発が強烈なメッセージとなったり。銀杏BOYZの「ボーイズオンザラン」の最後のシャウトで俺は泣いたよ。
それよりもバンドのもうひとりのVo。ラップする方。役作りのためとはいえ、かなり頑張っているように思った。
このてのミクスチャーロックには全然興味ないけど、彼のラップは結構様になっていて、構造的にもしっかり研究されているのがわかる。このラップ指導をしたアーティストも聴いてみたけど、役者の彼の方が声とか魅力的でよかったよ。むしろ、これより下手なラッパーなんて世の中たくさん居ます。彼をもっと物語の中に組み込ませた方がよかったんじゃないか。

ロックやバンドに対する大雑把なファンタジーを描いているとは言え、それもなんか古臭いんだよな。90年代前半っぽい。これはもう原作者の持つバンド幻想がそこで止まっているのかもしれない。
途中まで、これの舞台は90年代なのかな?って本気で思って観ていた。でもCD-Rとか出てくるし、やっぱり今なんだなと。



あと、「BECK」っていうタイトルもやめてくれませんかね。BECKもJeff Beckも好きな身としては。
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DTChainsawのプロフィール

Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

※ライヴのブッキング、常にお待ちしております。
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