「地球の歩き方」/The COLLECTORS

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地球の歩き方」(初回版)/The COLLECTORS

podcast効果もあり、ここ数年でThe COLLECTORSが乗りに乗っているのがとてもわかる。
そんな中、前作から一年ちょっとでリリースされた新作。
こういう短いスパンで製作されたアルバムって、大概傑作である事が多いという自分なりのデータがある。
最近だとRHYMESTERとかね。
だから、絶対今回のは凄いアルバムに違いない!と勝手に確信して発売日を待ち望んでいたわけだが、その大きな期待に十分応える名作になっていてくれて本当に嬉しい。

前作「青春ミラー」はタイトル曲や「ライ麦畑の迷路の中で」といったコレクターズ史に残る超名曲が収録されていながらも、全体的にはやや曲の完成度にバラつきがあったと思う。個人的にはこういう作りの作品も好きなので十分楽しませてもらったが、どちらかというと元々このバンドを知っている人向けというか、ややマニアックな作りのようにも思えた。ロックのダイナミズムを強調した作りも、逆にメロディが淡白な印象になってしまったり。ライヴではその威力を発揮していたけども。
それに対して今作はとにかく歌メロがキャッチー。いつも以上に。
そして、そのメロディに合わせた絶妙なバランスのアレンジと相俟って、凄く風通しのよい印象の作品になった。
加藤ひさしのVoもいつも以上に伸びがある。。ように聴こえる。この人の声ってライヴだと凄いインパクトがあるけども、音源に落とす際、エフェクトとか毎回試行錯誤している節があってそれが効果的に作用しているときとそうでないときがある。前作ではやや無理して歌ってるかなという(常にそうと言えばそうだけどw)感じがあったが、今作ではほとんどそれを感じなかった。一曲目のタイトル曲なんか、持ち味が存分に活かされていて、誰が聴いても「おおっ」ってなるんじゃないのかな。これは一曲目になるべくしてなった曲だね。
そして、軽快なパワーポップの2曲目「GROOVE GLOBE」。たぶん今作のキラーチューンでしょう。
マイノリティである事を恥じる事はない!ってメッセージを爽やかに歌い上げる。
「ボクをほっといてくれよ」って歌っていた初期から、コレクターズはこんなにも変わったんだな。でも、今作でもネガティヴ、というか被害者妄想的思考は「マナーモード」や「ドミノ トップリング」といった曲で味わえる。このへんにこの人の持つ業の深さを感じて嬉しく(?)なってしまうのだけどw

メッセージ性の強い曲もいいが、コレクターズの持ち味のひとつでもある「雰囲気だけのポップな曲」もやっぱりいいんですよ。意外とそういうのがヘビーローテーションになったりする。
今作だと「サマー☆ビーチ☆パラソル」がそう。聴いてるだけで楽しくなるね。海には行かないけども。

ちょっと目立たないところにある小品的な「フリーハンド」って曲がなんか聴けばきくほどハマってくる。
サビのあとに「ページワン~♪」ってAメロになるところ、曲の雰囲気がほんのちょっと薄暗くなる感じがなんかたまらない。スルメ系の曲だな。

最後の2曲、「遥かなスタートライン」と「青鳥のはばたく空」の2曲が自分的にベストトラック。
今作は、3.11以降を題材にした曲がとにかく多い。その中でも「遥かな~」はいきなり政治家批判で幕を開ける。憤りを抑えた歌い方にしている前半から、サビで「それでもここから歩いていこう」というメッセージが開放感のあるメロディと共に流れ出す。これは素晴らしい曲です。
そして最後の「青鳥のはばたく空」。
これ、どこがどういいって自分でも分析できないのだけれど、ただただこの美しさに感動してしまう。素晴らしいメロディだ。特にブリッジのところがたまらない。曲自体は決して派手ではないが、沁みるメロディとはこういうのを言うんでしょう。
コレクターズの曲全般に言える事として、この美しいメロディを加藤ひさしの太い声で歌っているから良いというのがある。これをか細い声で歌われても響かない。太い声なのに繊細に歌おうとしているところに心打たれるのですよ。これはトリビュートアルバムを聴いたとき思った。

そんなわけで、言いたい事はたくさんあるのだけど、語りだしたらえらい長文になってしまうのでこのへんで。
とにかく凄く良い作品です。興味を持った方は買って損ないでしょう。
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ライヴ・スケジュール
7/25(火)東高円寺 二万電圧
7/31(月)新宿 MOTION
8/11(金)立川 AA Company
プロフィール

DTChainsawのプロフィール

Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

※ライヴのブッキング、常にお待ちしております。
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