AKAI XR20

akaixr20.jpg

AKAI XR20

景気づけになにか新しい機材でも導入しようと、以前から興味のあったこちらを購入。

ハード機材が不況の現在で、ドラムマシーンを出すとは珍しいなと思いつつも、「あのAKAIが出したドラムマシーン」という部分に強く惹かれた。
AKAIと言えば、普段からMPCやエフェクターのHEAD RUSH2などで自分の音楽作りにはなくてはならない機材を手掛けるメーカーとなっていた。やはりMPCの作り出す唯一無比の太い音や、微妙なシーケンスずれ(?)が醸し出す生々しいグルーヴこそこのメーカーの特徴というか、他のメーカーでは代え難い魅力を持っているところが昔から大好きだ。

XR20を買うにあたって一番期待していたのが、MPCのような太くて丸みのある低音の効いたドラムサウンド。
シンセやSEを含め700種類の音色を内蔵しているため、音質さえ期待どおりであれば十分だと思っていた。

で、使ってみた結果。
期待どおり、AKAI、というかMPCで親しんだ特有の音質のドラムサウンドが満載だ。これは素晴らしい。
個人的には、このXR20は今後VARRISPEEDSのライヴにおける主力兵器として使えたら良いなと考えていた。これで、ドラムだけシンプルな形で組んでその上にSP-404でネタを被せるような。だから、XR20でとりあえずどんどんビートを組んでいこうかなと考えておりました。

でも、シーケンス編集機能は残念ながら簡素すぎてキツいかな。
スネア、キック、ハイハットとか通常だったら別々のトラックに入れたいところだけど、それも出来ない。「このスネアいらないな~」って思ってもその一個を消す作業だけでも面倒くさい。
致命的に思ったのが、微妙なドラムのタメとか入力するのがエラく大変な事。
XR2OもMPCと同様に一小節を96分割して入力出来る。例えば、スネアをちょっとモタらせたいと思って、通常のクォンタイズがかかって入力されたジャストの位置から3だけ後ろへズラしたいとする。これをMPCでやるのは非常に簡単。トラックごとに分けてあるスネアの部分を呼び出して、再生して移動させたい音が鳴ったところで止める。ステップ画面でGOTOとカーソルキーを使えば一発。で、そこで指定した音をMOVEさせるだけで済むが、これがXR20だと大変。
まず、再生しながら聴いて動かしたい音のところで止めてもステップ画面を開くと小節の頭に戻ってしまう。しょうがなく頭から一個ずつ音を探していくが、トラックごとに音を分けられないので、スネア、キック、ハットなど全ての音を頭から聴かなくてはいけない。しかもここでは自動的に次の音に移動するわけではなく。レコーディング設定で決めたクォンタイズ値でしか動かない。つまり、16分で打ち込んだものをあとから8分のクオンタイズにしたらステップ画面では出せない音がでてしまう。16分と8分程度だったら良いが、32分や3連符も入れたリズムだともはや一度入力した音をいじりたくとも探すのがエラく困難になる。
で、クォンタイズのかからない微妙なタメを入力するにはそうやって一度動かしたい音を探して消して、その3つとか後ろにクォンタイズオフに設定してから数値を指定して入力するしかない。という、こんな面倒くさいならやらないよ。MPCはこういった作業を感覚的に出来るところが良かったのにな。そんなわけでXR20ではベタ打ちのものしか打ち込まないようになりました。

そもそも20万するMPC2500と3万円のXR20を同じ土俵で比べる事に無理があるんだろうけど、それでもやはり気になる。だって、再生を止めたところでステップ画面に反映させるのなんて造作もない事じゃない?
トラックわけ出来ないのはしょうがないとしても、クォンタイズいじらないと次の音(イベント)に自動的に飛ばないのもおかしいでしょ。
だったらMPC同期させてそっちで打ち込めばいいんじゃないって事だけど、そうなるとライヴにMPCも持っていかなくてはいけなくなっちゃう。だったらMPCにドラムの音を取り込んじゃった方がいいよ。
あくまで、XR20で打ち込まないと意味ないんだよなぁ。

そんなわけで、この値段でこのドラムサウンドを買えるのであればコストパフォーマンスは良いのだろうけど、シーケンス機能がしょぼすぎるのが個人的には残念でした。AKAIもこんなところで変な拘りを見せずに、安い機材なら昔ながらのROLANDのグリッド入力式にすれば良かったのに。

あと、自分はやはりサンプラーをいじるのが好きなんだなと改めて認識した。
プリセットの音もいいけど、ドラムから曲を作る事なんてほとんどないし、レコードのネタを採取して色々思考を巡らすのが楽しいんだなと思った。

そんなこんなでも、XR20も多少使いなれてきたのでこれでしか出来ないビートもたくさん作る予定。こんな小さな機体にビートがいっぱい詰め込まれている感じを出したくてw
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ライヴ・スケジュール
7/25(火)東高円寺 二万電圧
7/31(月)新宿 MOTION
8/11(金)立川 AA Company
プロフィール

DTChainsawのプロフィール

Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

※ライヴのブッキング、常にお待ちしております。
↓のメールフォームよりメッセージをください。

plugin by F.B

最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
COUNTER
リンク(音楽関係)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
 
ビデオゲーム・ライマーズ
Video 006
「ダブルドラゴン・クルーのうた」
DTchainsaw feat. DARTHREIDER
Sound 002
「Malformed Funk」
Synthezoey
発売中
a0173182875_10006.jpg Masiaのアルバム「Old Paint Box」に1曲ラップで参加。 Bandcampにて発売中
Video 005
「タイタンとの戦い(For Titanfall)」
/DTchainsaw
Sound 001
ダースレイダーのミックステープに参加
キン肉マンについてラップしてます
13:25秒あたりから
Video 04
In York We Trust
/VARRISPEEDS
Video 03
Bye Records(DTchainsaw Remix)/VARRISPEEDS
Video 02
「ベトナムでもキルでいこう!!」
/Psy-VOGUE
Video 01
「キルでいこう!! For BFBC2」
/Psy-VOGUE
facebook
再生履歴
週間ベストアーティスト
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム