花の生涯 梅蘭芳

         photo173177.jpg

映画「花の生涯 梅蘭芳」を観にいってきました。
チェン・カイコー監督の映画は、「人生は琴の弦のように」が壮絶に凄い内容で、自分が今まで観た全映画の中でも5本指には入る超傑作。ただ、内容が観念的すぎるがゆえに激しく人を選ぶ映画なのも事実。本来、根っこの部分はチャン・イーモウよりもハードコアなものを持っている監督だったりする。
そんなハードコアな部分を比較的ソフトにアウトプットしたのが93年発表の「さらば、わが愛」。最高傑作に上げる人も多い事から、これがこの人の持ち味をバランスよく出した完成形のように思う。ただ、そのあとはバランスが破綻して、「始皇帝暗殺」で煮詰まり、そのあとはずっと迷走。悪くない作品もあったが俺の中でチェン・カイコーの映画が悪くない止まりの印象なのは駄作の証拠。
そんな、チェン・カイコーが「さらば、わが愛」以来、15年振りに京劇を舞台に用いた作品を作ったとあらば、観にいかないわけにはいかんでしょう。
実在する人物である、梅蘭芳は京劇界での伝説的女形。自分は不勉強なので、この作品で初めて存在を知りました。そんなまっさらな知識の状態だけで観ての感想ではあるが、やはり若干物足りなかった。実話を基にしていることもあるが、「さらば、わが愛」のようなヒリついた空気感とは違う。まあ、それはしょうがないにしても、147分という長尺な時間を用いても最後までドカンとくるわけでもなく、ピンポイントでいいシーンもあったが、なにしろ主人公の梅蘭芳に今ひとつ感情移入出来なかったのが残念だった。入れたいエピソードを散りばめると削ぎ落としの部分で難しいのかもしれないが、そのへんの取捨選択がちょっと誤ってしまった部分もあるかな。やりかた次第でもうちょっと観やすくなったかも。
決してつまらなくはないが、そんな印象。一応、DVDが出たらもう一度観てみるつもり。

それにしても、たぶん無理だろうと思いつつもチェン・カイコーには、かつてのあのヒリついた空気感を求めてしまうなぁ。ハードコアな部分を出すと商業的にキツくなるから出来ないのか、本人が丸くなってしまったからなのかわからないが、2000年以降の作品はチェン・カイコーでなくてもいい映画を観ているような気分のものが多いですよ。そもそもそんなに器用に振舞うタイプの監督じゃないと思うんだけどな。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ライヴ・スケジュール
7/25(火)東高円寺 二万電圧
7/31(月)新宿 MOTION
8/11(金)立川 AA Company
プロフィール

DTChainsawのプロフィール

Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

※ライヴのブッキング、常にお待ちしております。
↓のメールフォームよりメッセージをください。

plugin by F.B

最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
COUNTER
リンク(音楽関係)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
 
ビデオゲーム・ライマーズ
Video 006
「ダブルドラゴン・クルーのうた」
DTchainsaw feat. DARTHREIDER
Sound 002
「Malformed Funk」
Synthezoey
発売中
a0173182875_10006.jpg Masiaのアルバム「Old Paint Box」に1曲ラップで参加。 Bandcampにて発売中
Video 005
「タイタンとの戦い(For Titanfall)」
/DTchainsaw
Sound 001
ダースレイダーのミックステープに参加
キン肉マンについてラップしてます
13:25秒あたりから
Video 04
In York We Trust
/VARRISPEEDS
Video 03
Bye Records(DTchainsaw Remix)/VARRISPEEDS
Video 02
「ベトナムでもキルでいこう!!」
/Psy-VOGUE
Video 01
「キルでいこう!! For BFBC2」
/Psy-VOGUE
facebook
再生履歴
週間ベストアーティスト
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム