「WE3 ウィースリー」/グラント・モリソン/フランク・クワイトリー

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WE3 ウィースリー」/グラント・モリソン/フランク・クワイトリー

アメコミ界の重鎮をとりあえずひと通り一作ずつは読んでみたい。
そのひとり、グラント・モリソンはバットマンの「アーカム・アサイラム」などが代表とされているが、ちょっとヒーローものが続いていたので一旦違うものをはさみたい。

という事でこれ。一冊で完結します。
主人公は軍事研究所でアニマル・ウェポンとなった、犬、猫、兎の三匹。犬は小型戦車のような火力系、猫はステルスアサシン系、兎は爆弾や毒物系という特徴を持ち、主にテロリストのアジトを殲滅したりといった任務を遂行する。
この3匹は知能も改造されており、人間の言葉をしゃべる事が出来る。この設定、最初はどうかと思ったが、この作品の持ち味である切なさの演出として大きな要素になっている。なにせカタコトだし。
その三匹が任務達成したあとに廃棄処分命令を受ける。愛情を持って三匹をメンテナンスしたロゼアンヌ博士は、殺されてしまう位ならと三匹を研究所の外へ脱走させてしまう。
狩りをしながら、そして追手の追跡を逃れながら初めての外での自由を生き抜く三匹。

アニマルウェポーーン!!というとSHELLSHOCKの曲名をまず思い浮かべるのが万人と思われる(?)が、正直現実的にどんなものかよくわからんです。
この作品におけるアニマル・ウェポンは、人間の言葉を話す知能を持っていていも所詮は動物なので、追手の軍人も冷酷に殺害するし、野ねずみや鳥を狩って食料とする。倫理観がわからないが、リーダーの犬だけは人間を殺してはいけないんじゃないのかという葛藤が次第に生まれ、自分たちは一体なんなんだろうと思い始める。動物と人間の狭間の存在でありながら、殺戮機械であるという、自分たちの居場所は一体どこなのか。逃避行の中で様々なドラマが生まれている。

短い物語ながら、すごくまとまっている。映画化の話があるというのもうなずける。
とてもおもしろいだけに個人的にはもっと長くてもよかったかなと。もっと思い入れを強めたかったかな。これでも十分なのだけれども。

画やコマ割は現代的なので読みやすい。すごく実験的なコマ割も随所に見られるので日本の漫画にも刺激を与えられるんじゃないかと思える。
とりあえずのグラント・モリソンでしたが、次は「アーカム・アサイラム」あたりをいくかな。
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Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

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