「バットマン:ダークビクトリー Vol.1、2」/ジェフ・ローブ/ティム・セイル

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バットマン:ダークビクトリー Vol.1、2」/ジェフ・ローブ/ティム・セイル

傑作、「ロング・ハロウィーン」の続編。作も同じく、ジェフ・ローブとティム・セイルの安定コンビ。

前作と同様にまたミステリータッチで最後まで続く。
今回は、警察関係者ばかりを狙う連続殺人犯ハングマンを巡って、警察、マフィア、バットマン、フリークス達の四ツ巴の戦いが描かれている。
ハングマンとは誰なのか?前作のホリデイのように最後まで気になるストーリー展開だ。

今作で特に印象深いのはロビンの登場。
サーカス団での巡業中に両親を殺された少年ディック・グレイソンがロビンとなってバットマンのサイドキックになっていく様はとても心揺さぶられる。
ウェイン邸に引き取られ、アルフレッドに「僕はもうひとりぼっちなんだよ」と漏らすディックの姿をまったく同じ構図でかつての両親を亡くしたときの少年ブルースとページ両開きで対照させるところは素晴らしい。ブルース自身がディックと昔の自分を重ねあわせたからこそ引き取ったのだが、これほど胸を打つシーンを見られるだけでも本作の価値は相当ある。
そして、終盤ここぞというタイミングでロビンが出てくる場面は大きなカタルシスとなる。

「ロング・ハロウィーン」の最後にマフィアの相関図が出てくるが、これを先に見ておくとよい。
前作では名前だけで出てこなかったキャラが今作でたくさん登場する。このシリーズは人物関係がとても重要なので、頭の中でそれを把握していないとだいぶ置いていかれてしまう。
逆に予習をしっかりしておくと、シリーズでも最大の楽しさを味わえる。自分は最初読んだときは最高にワクワクさせられた。最後にして最高傑作じゃない?とすら思えた。

とても楽しかったのでもう一度「ロング・ハロウィーン」から続けて読みなおそうと思ったら、今読んでみると「ロング・ハロウィーン」がやはり凄い傑作なんですよ。冷静にみてみると「ロング・ハロウィーン」の方が整合性があって良いのかなという評価にもなってしまうが、「ダークビクトリー」は、ここまで付き合ってきたからこその感動があるのは事実で、やはりここまで読む価値は十分あると思えます。
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Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

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