「Life Is Strange/ライフイズストレンジ」/PLAYSTATION 4

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「Life Is Strange/ライフイズストレンジ」/PLAYSTATION 4

(クリア)

一年前かな。発売してわりとすぐに買ったわりには物語のテンポの悪さがもどかしくて、エピソード3の途中でやめていた。
最近は途中で積んでいたゲーム消化期間中なので、友人にもファンの多い本作を先日クリア。

タイプとしては、「ヘヴィー・レイン」や、「ビヨンド・ツー・ソウル」のような、インタラクティヴムーヴィー。
こういうやつは基本的に好きですね。まだ弾数が出ていない事もあって今のところ良作が多い。
本作もかなり力の入っている出来で、物語だけでなく主人公の持つ特殊能力、時間の巻き戻しや写真の世界に入ってのタイムリープ能力をかなり巧くゲーム性に取り入れて独自性を出している。

偶然にもこれをやっているときビデオで観ていた邦画「僕だけがいない街」と実はまったく同じ能力だったりしたのはおもしろかった。物語的にはあっちの方が凝っているかな。ただ、雰囲気は本作の方がずっと好み。
まず、アメリカの学園ものである時点で自分はもう心許してしまう。さらに主人公は学園ヒエラルキーの下位に属する気の弱そうな女の子マックス。学校内では結構バカにされている。まあ、マックスは鹿のTシャツを着る衝撃的なファッションセンスや、謎の自撮りをしていたりして、これじゃバカにされるだろって感じは満々なのですが。
ああ、そういえば、マックスが写真部でゲーム中も写真をちょくちょく撮ったりするんだけど、写真ド素人な自分にはこういうのの出来、不出来ってわからないわ。だって、マックスが撮る写真ってどれも「え?」っていうものばかりで。それでも、物語の中では褒められたりしているわけだから、アートの世界ってわけわからん。

そんな内気風のエスパー主人公マックスの親友はパンクファッションに身を包んだ幼馴染の不良少女クロエ。
この2人で、街で起った少女失踪事件の行方を探偵っぽく追っていく。

正直言うとストーリー自体はそんなに鮮度のあるものではなかった。
真犯人は最初から怪しい雰囲気出していて、「あ、やっぱりそうなの」って思ったし。犯人のサイコパス具合もありきたり。
終盤の四次元的な見せ方なんかも「サイレント・ヒル」や「メタルギアソリッド」シリーズから脈々ときているものなので「ああ、この感じ」位の印象。
ただ、演出とゲームが一体となっている部分が多く、それがユーモアも含んでいるところが非常におもしろい。このゲームの肝はそこじゃないかと思っている。
例えば、クライマックスであるキャラが真犯人と格闘するシーンで、身動きのとれないマックスだけが未来を知っているので、的確に声を上げてアドバイスする。でも、指示が失敗して何度もそのキャラが殺されたり。殺されるたびに「あ、これじゃなかった」って感じでリトライを続ける命の軽さに爆笑した。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」かw

巻き戻し(リトライ)っていう、ゲームであれば当然の概念を超現実(シュールレアリスム)として設定、物語の主軸にしているというこの画期的試み。8ビット機のシンプルなゲームだったら、記号的すぎて当たり前の「失敗→やりなおし」が、こんな演出と精巧なCGを駆使する事で物語が生まれている。そして、それだけで作品に柔軟性とユーモアと与える。
リトライっていうのはユーモアなんだなと再認識させられた。
そういえば、先日友人の家で遊ばせてもらった、「1001 Spikes」というゲームも死ぬたびに爆笑が起こっていたし。
同業者のゲームクリエイターは、本作をやって「やられたー!」と相当思ったんじゃなかろうか。
だって、手先のテクニックで乗り越えなくてもリトライをクリアしていくのがおもしろいと感じさせるゲームって今まであったかな?
やっぱりリトライって、そのものがストーリーテリングなんだよ。

と、個人的にも高評価が著しい本作。
でも、残念というか致命的な欠点がある。
それは、主人公マックスが自分的に凄く嫌いなタイプの女という事。
もう、とにかく辛気臭いんですよ。実は一年前途中でやめていたのってマックスが嫌いっていうのがかなりあった事も思い出した。
「そんな事ないよ~」という偽善的な他人へのフォローにイライラし、みんなが楽しく音楽かけて踊っている場で、深妙な話をしたり。
う~、こういう冗談通じないタイプの女性ダメだわー。鹿のTシャツもイライラするわーw 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、あの格言は本当だね。
クロエもちょっとアレなところあるんだけど、まだ見た目が良い分マシか。
女性キャラで一番良かったのはテイラーですね。テイラー大好き。テイラーの見た目の主人公だったら、本作の評価はプラス20点。まあ、単にビッチな見た目が良いってだけなんですがね。

男性キャラは、ウォーレンがいい味出しててよかったな。
オタクキャラと思いきや、街のボンボンの息子を頭突でノックアウトしたり、意外とアクティヴな面があるという。
ウォーレン好きすぎて、最後はキスしてやったよ(マックスが)。

という事で、主人公が嫌いな事以外は概ね素晴らしかった。
マックスが好きになれる人だったら、完全無欠な名作として心に刻まれるでしょう。
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非公開コメント

おっ、全体的に高評価かな?と思ったらオチでワロタ
DTさんあの手の子苦手なんですねw
まぁ典型的な非リアですよねー
個人的には内心描写が丁寧で結構感情移入しました。

このタイトル題材的には凄くありきたりなんですけど演出の勝利という感じですよね!
プレイしたの1年以上前なんで細部忘れましたが全編通してとても丁寧な描写だったのが印象的です。

No title

>ウユニさん

苦手ですねー、かなり^^;
さっきテレビ見てふと思ったのが、このゲームを日本で映画化したら、マックス役は島崎遥香かなと。
島崎遥香も同等の苦手さがあるんですが・・。

このゲームは、かつてないほど繊細は心理描写が素晴らしかったですね。
一年積んでやっと良さに触れました^^;
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Author:DTChainsaw
ヒップホップバンド、VARRISPEEDSのラップ、Voを担当。
ポリリズムヒップホップユニット、Synthezoeyのラップも担当。

2011年まではPsy-VOGUEというユニットに所属。

ゲーム情報サイト、iNSIDEにて「ビデオゲーム・ライマーズ」を連載中

現在、某音大の理論中等科

秋葉原近辺で生まれ育つ。
ゲームと音楽をこよなく愛す。

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